猫の顔画像からAIで痛みの徴候を検知するアプリ「CPD」がリリース
株式会社Carelogy(本社;東京都中央区 代表取締役CEO 崎岡豪)および公益財団法人動物臨床医学研究会 動物のいたみ研究は、猫の顔画像から急性痛を中心に痛みを抱えた表情か否かを判定する「CPD ~猫の痛み検知AI~」をリリースしました。
▼ 猫の痛みの表情は気づきにくい・・・?
以下は、専門家により痛み表情なしと判断された猫の顔と痛み表情ありと判断された猫の顔です。
このように猫は痛みを抱えた表情をしていても、人間の目視では気づきにくい動物です。
結果として、多くの猫は痛みを抱えていても適切なタイミングで来院できず、別の機会に精密検査を行った際に疾患が発覚するケースが多く、獣医療業界内では課題となっていました。
▼ CPD ~猫の痛み検知AI~ リリース
CPDは、「飼い主の皆様が猫の痛みを検知できるようなサービスにしたい」という想いから、Cat Pain Detectorの頭文字をとって名付けられました。 多くの飼い主の皆様に日常的に使っていただけるよう、無料でかつシンプルなサービスになっています。
▼ 大学との共同研究で実現 判定精度90%以上
日本大学生物資源科学部獣医学科と共同研究を行い、専門家により6,000枚以上*の画像を痛み表情あり/なしに振り分け、AIに学習させることで90%以上の精度を確認しました。
専門家は、モントリオール大学が発表した、JAAHAで承認されている猫の痛み表情分析指標"Feline Grimace Scale"に基づき、画像の振り分けを行いました。
(参考;Feline Grimace Scale)
*2022年11月時点の学習枚数。今後も増やしていく予定。
▼ CPDの目指す未来 ~飼い主と動物病院をつなぐ存在へ~
今後、CPDは以下を通して発展していく予定です。
• 精度の更なる改善
• 慢性痛の検知を含めた機能拡張
• 動物病院向けサービスのリリース
精度に関しては、飼い主の皆様が、CPDの判定のためにアップロードした画像を、(許可いただいた方のみ)今後のAI精度改善のための学習データに役立てていくことで、更なる向上を目指していきます。機能拡張に関しては、現在の顔画像のみから判定する仕様で検知できる痛みは急性痛が中心であり、慢性痛の検知には課題があるため、今後は慢性痛も含めたすべての痛みの兆候を検知できるサービスへと発展させていく予定です。
また、動物病院向けのサービスも開発・リリースを予定しています。CPDを通して、これまでペット医療に比較的関心のなかった方も含め、多くの飼い主の皆様と動物病院をつなぐ存在を目指していきます
■ 会社情報
社名:株式会社Carelogy
所在地:東京都中央区銀座8-15-10 銀座ダイヤビル 1012
代表取締役CEO:崎岡豪
事業内容:医療に特化したAIサービスやシステムの企画・開発・運用
URL:https://carelogy-japan.com
■ サービス概要
アプリ名:CPD ~猫の痛み検知AIアプリ~
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