CatsMe!のAIは、どうやって痛み表情の有無を判定している?

CatsMe!とは、猫の顔画像から痛みの表情をしているか否かをAIで検知するサービスです。CatsMe!に関して、よく聞かれる質問として、どんな評価指標に基づいて痛み表情を判定しているのか?というものがあります。CatsMe!におけるAIは、Feline Grimace Scale(FGS)という、モントリオール大学とZoetis社が共同で開発した、痛みの評価指数を基に作成されました。FGSは世界小動物獣医師会(WSAVA)でも承認されており、学術的にも信頼度の高い指標です。

Feline Grimace Scale(FGS)とは?

Feline Grimace Scale(FGS)は、猫の痛みや苦痛の程度を評価するためのツールです。この尺度は、猫の顔の表情の変化に注目し、痛みの度合いを判断するために使用されます。FGSは、獣医師や獣医技術者が猫の痛みを客観的に評価し、痛み管理プランを立てるのに役立ちます。
FGSは以下の5つの指標を基にスコアリングされます。

マズルの緊張

  • 耳の位置
  • 目の開き加減
  • ヒゲ
  • マズルの緊張
  • 頭の位置

獣医師は猫の顔を詳細に観察し、それぞれの指標について0から2のスコアを割り当てます。スコアが高いほど痛みの度合いが高いことを示し、低いスコアは痛みの程度が低いことを示します。

FGSは痛みの程度を客観的に評価するための手法として開発されましたが、病態や個体差によって異なる場合もあります。獣医師はFGSを総合的な診断の一部として使用し、臨床判断を行います。また、痛みの原因や状態に応じて、追加の痛み評価や検査が必要な場合もあります。

FGSの各評価指標の詳細

目の開き方:元気な表情だと、通常通りに目を開いていることが多いです。痛みを感じている場合、目を細める傾向があるか、目が部分的に閉じた状態になっていることがあります。

  • 痛みを感じていない場合(スコア0):猫の目は通常通り前方を向いています。
  • 痛みを感じている可能性がある場合(スコア1):猫の目が少し狭まり、眉間に軽度のしわが寄っていることがあります。目の位置がわずかに下がっているように見える場合もあります。
  • 痛みを感じている場合(スコア2):猫の目が明らかに狭まり、眉間に明確なしわが寄っています。目の位置が明らかに下がっており、通常よりも低い位置にあります。

耳の位置:元気な表情だと、上向きで前方を向いています。痛みを感じている場合、耳の位置に変化が現れることがあります。

  • 痛みを感じていない場合(スコア0):猫の耳は通常通り上向きで前方を向いています。
  • 痛みを感じている可能性がある場合(スコア1):猫の耳がわずかに後ろに向かって倒れることがあります。耳の位置が通常よりもわずかに下がっているように見える場合もあります。
  • 痛みを感じている場合(スコア2):猫の耳が明らかに後ろに向かって倒れており、通常の位置よりも下がっています。

ひげの位置:元気な表情だと、猫のひげは前方を向いており、痛みを感じている場合、後ろに向き、変化が現れることがあります。

  • 痛みを感じていない場合(スコア0):猫のひげは通常通り前方を向いており、緩やかなカーブを描きます。
  • 痛みを感じている可能性がある場合(スコア1):猫のひげがわずかに後ろに向いているように見え、緩やかなカーブを描きます。
  • 痛みを感じている場合(スコア2):猫のひげが明らかに後ろに向いており、通常の位置よりも下がっています。

マズルの緊張:元気な表情だと、猫のマズルはリラックスしており、痛みを感じている場合、緊張し、変化が現れることがあります。

  • 痛みを感じていない場合(スコア0):猫のマズルは通常通りリラックスしており、筋肉の緊張は見られません。
  • 痛みを感じている可能性がある場合(スコア1):猫のマズルの筋肉がわずかに緊張しているように見えます。口元にわずかな凹みが生じていることがあります。
  • 痛みを感じている場合(スコア2):猫のマズルの筋肉が明らかに緊張しており、凹みが明確に見られます。

頭の位置:元気な表情の場合、猫の頭は通常の姿勢で位置しています。痛みを感じている場合、頭の位置に変化が現れることがあります。

  • 痛みを感じていない場合(スコア0):猫の頭は通常の姿勢に位置しています。頭が傾いたり、位置が変わったりする変化はありません。
  • 痛みを感じている可能性がある場合(スコア1):猫の頭がわずかに傾いているように見えます。頭の位置が肩のラインよりも低い(目の位置程)か、下に傾いていることがあります。
  • 痛みを感じている場合(スコア2):猫の頭が明らかに傾いているか、頭の位置が肩のラインよりも明らかに低い(目の位置より低い)か、下に傾いています。

最後に

今回は、CatsMe!で用いているAIの痛み表情の判定の基となった理論についてお伝えしました。 FGSの理論を一般の飼い主の方がマスターすることは難しいかもしれません。そんな皆様にはぜひ、簡単にAIで結果を教えてくれるCPDのご利用をおすすめいたします。
また、FGSの理論を理解したうえで、CatsMe!を使うと、「この部分がこうなっているからこういう結果が出たのかもしれないな」という分析もできて、楽しくご利用いただけるかもしれません。
FGSの理論に則り開発されたAIを用いて、あなたの愛猫の痛み表情の有無を判定してみましょう。