迎える前の準備
健康チェック: 新しい猫は必ず動物病院で健康診断を受け、ワクチン接種を済ませてから。猫白血病(FeLV)・猫エイズ(FIV)の検査は必須。
隔離部屋の準備: 最低2週間は別の部屋で過ごさせる。トイレ、水、フード、爪とぎ、隠れ場所を用意。
必要なリソース: トイレは猫の総数+1個。フードボウル・水入れも個別に。
段階的な引き合わせ手順
Step 1(1〜2週間): 完全隔離 — ドア越しにお互いの気配を感じさせる。フードをドアの両側に置き、相手の存在=良いことと関連づける。
Step 2(3〜5日): 匂い交換 — タオルでそれぞれの匂いをつけ、相手の部屋に置く。嫌がらなければ次のステップへ。
Step 3(3〜5日): 場所交換 — 新入り猫に家の中を探検させ、先住猫を隔離部屋に入れる。互いの空間を体験。
Step 4: 視覚的接触 — ドアを少し開けて(ゲート越しに)お互いを見せる。フードやおやつで良い印象づけ。
Step 5: 対面 — 短時間の対面から開始。威嚇があれば離し、翌日再トライ。
焦らず最低2〜4週間かけることが成功の鍵です。
トラブルシューティング
ケンカする場合: 引き離してステップを戻す。フェリウェイ(合成フェロモン)を使用。
[スプレー行動](/ja/columns/cat-spraying-behavior)が始まった: 縄張りストレスの表れ。リソースを増やし、時間をかけて。
先住猫が[隠れる](/ja/columns/cat-hiding)・[食欲不振](/ja/columns/cat-loss-of-appetite): ストレスサイン。先住猫のケアを優先し、ゆっくり進める。
相性が合わない場合: 完全に仲良くなれない猫もいる。別々のスペースで共存する「平和的無視」の関係でもOK。
多頭飼いの基本も参考にしてください。
よくある間違いと注意点
猫の引き合わせで失敗しがちなポイントを解説します。
間違い1:初日から対面させる — 最もよくある致命的なミス。いきなり対面させると、先住猫がテリトリーを侵害されたと感じて攻撃的になり、関係修復が困難になります。
間違い2:隔離期間が短すぎる — 最低2週間の完全隔離が必要。2〜3日で「もう大丈夫」と判断するのは早すぎます。
間違い3:先住猫を優先しない — 新しい猫に注目しすぎて先住猫を放置すると、嫉妬とストレスの原因に。先住猫への配慮を最優先に。
間違い4:リソースの共有を強要 — トイレ、フード皿、水入れは必ず別々に。共有させるとテリトリー争いが激化します。多頭飼いの基本を参照。
間違い5:ケンカを放置する — 「猫同士で解決するだろう」は危険な誤解。エスカレートすると深刻な怪我や永続的な敵対関係になります。
専門家のアドバイス:成功率を上げるコツ
動物行動学の専門家が推奨する、引き合わせ成功率を高めるテクニックです。
相性の考慮 — 年齢やエネルギーレベルが近い猫同士の方が成功率が高い。老齢の猫に活発な子猫を合わせるのはストレスになりやすい。
フェロモンの複合使用 — フェリウェイ フレンズは多頭飼い専用のフェロモン製品。通常のフェリウェイと併用すると効果的。
食事を活用した正の関連づけ — ドアの両側で同時に食事を与え、「相手の気配=美味しいもの」の条件付けを強化。距離を徐々に縮める。
遊びを通じた絆づくり — 対面後はインタラクティブな遊びを通じて「一緒に楽しい時間を過ごす」経験を。
忍耐が最大の武器 — 平均2〜4週間、場合によっては3ヶ月以上。焦りは最大の敵です。猫のペースに合わせましょう。
獣医師に相談すべきタイミング
引き合わせ中に以下の問題が発生したら、獣医師や動物行動学の専門家に相談してください。
ケンカで怪我をした — 噛み傷は感染リスクが高い。腫れや膿が見られたら即受診。猫の噛み傷は見た目以上に深刻なことが多いです。
先住猫が[食べなくなった](/ja/columns/cat-loss-of-appetite) — 2日以上の食欲不振は肝リピドーシスのリスク。ストレスだけでなく医学的問題の可能性も。
[粗相](/ja/columns/cat-litter-training)や[スプレー行動](/ja/columns/cat-spraying-behavior)が発生 — トイレ問題は多頭飼い環境で最もよくあるストレス症状。リソースの見直しが必要。
過剰なグルーミング・[脱毛](/ja/columns/cat-hair-loss) — ストレス性の過剰グルーミングが始まったら、引き合わせのペースを落とし環境の見直しを。
1ヶ月以上経っても改善しない敵対関係 — 専門家の介入が必要な段階です。場合によっては猫を恒久的に別エリアで管理するプランも検討。
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