症状から知る2026-03-09Carelogy編集部

猫の毛が抜ける:異常な脱毛の原因と対策

猫の過剰な脱毛やはげの原因(ストレス・アレルギー・皮膚疾患)、自宅でできるチェック方法、治療と予防策をわかりやすく詳しく解説します。

結論:季節的な換毛以上の脱毛は疾患サインであり、原因特定が必要

猫は春と秋に大量の毛が抜ける換毛期がありますが、円形・左右対称・特定部位に集中した脱毛は異常です。過剰なグルーミングによる自己誘発性脱毛、アレルギー性皮膚炎、真菌感染(皮膚糸状菌症)、ホルモン異常、ストレスなど原因が多岐にわたるため、外見と症状から原因を絞り込むことが重要です。

猫の異常脱毛の主な原因

過剰グルーミング(心因性脱毛): ストレス・不安・退屈から自分の毛を過剰に舐め・噛む行動。腹部・内股・前脚内側に左右対称の脱毛が生じます。 アレルギー性皮膚炎: ノミアレルギー(最多)・食物アレルギー・環境アレルギー(ハウスダスト・花粉)。激しいかゆみを伴い、頭頚部・腰背部に脱毛と皮膚の傷が見られます。 [皮膚糸状菌症(リングワーム)](/ja/columns/cat-ringworm): 真菌感染による円形の脱毛。人にも感染する人獣共通感染症です。特に子猫・免疫低下した猫に多い。 内分泌疾患: 甲状腺機能亢進症・副腎皮質機能低下症(まれ)・成長ホルモン異常など。 外部寄生虫: ニキビダニ(デモデックス)・疥癬(ヒゼンダニ)。かゆみ・皮膚の赤みを伴う。
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自宅でできる原因の絞り込みと初期対応

脱毛パターンの観察 - 左右対称・腹部中心 → 過剰グルーミング(心因性)の可能性 - 円形・境界明瞭 → 皮膚糸状菌症を疑う - 頸部〜腰部・掻き傷あり → アレルギーを疑う - 全身的でゆっくり進行 → ホルモン疾患を疑う ノミの確認: コームで梳いてみて黒いゴマ状の糞が見つかればノミアレルギーの可能性。 [ストレス要因](/ja/columns/cat-stress-signs)のチェック: 生活環境の変化・多頭飼育の問題・遊び不足・孤独などを見直す。 食事の見直し: 食物アレルギーが疑われる場合は、単一タンパク源の除去食トライアルが診断の参考になりますが、必ず獣医師の指導のもとで行ってください。

治療と予防のアプローチ

原因別治療 - 過剰グルーミング:環境エンリッチメント(遊び・隠れ場所・高さ)の改善、抗不安薬の検討 - アレルギー:原因抗原の除去・抗ヒスタミン薬・ステロイド・生物学的製剤 - 皮膚糸状菌:抗真菌薬(内服・シャンプー)、環境の消毒 - ノミ:定期的なノミ駆除薬(スポットオン)、環境処理 - ホルモン疾患:原疾患の治療 予防 - 定期的なノミ・ダニ予防薬の使用 - 良質なタンパク質主体の食事管理 - ストレスの少ない環境の維持 - 定期的なブラッシングによる換毛期のケア

動物病院での検査内容と費用の目安

脱毛の原因診断には複数の検査を組み合わせる必要があり、外見が似ていても原因が異なることが多いためです。 皮膚掻爬検査: 寄生虫(ニキビダニ・疥癬ダニ)を顕微鏡で確認。低侵襲で迅速。約1,000〜3,000円。 ウッド灯検査: 紫外線で皮膚糸状菌を簡易スクリーニング。約1,000〜2,000円。ただし偽陰性が約半数あるため陰性でもリングワームは除外できません。 真菌培養(DTM): リングワームの確定検査。培地に毛や鱗屑を置き、1〜3週間で真菌の増殖を確認。約2,000〜5,000円。 毛検査(トリコグラム): 抜いた毛を顕微鏡で観察し、過剰グルーミングによる自己誘発性(毛先が折れている)か疾患由来(根元から脱落)かを鑑別。相談料に含まれることが多いです。 血液検査(甲状腺・ホルモン): 全身的で進行性の毛が薄くなる場合に甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患を確認。約5,000〜15,000円。 アレルギー検査: 環境アレルゲンの特定。約10,000〜20,000円。食物アレルギーの診断には除去食トライアルが必要。 皮膚生検: 局所麻酔下で皮膚の一部を切除し病理検査。約5,000〜15,000円。 初期検査で約5,000〜10,000円が目安です。

年齢別の脱毛リスク

子猫(1歳未満): リングワーム(皮膚糸状菌症)が子猫の脱毛の最多原因です。保護施設や多頭飼い環境出身の子猫は特にリスクが高いです。外部寄生虫(ノミ・ニキビダニ)による脱毛も多いです。リングワームは人にも感染するため早期診断が重要です。 成猫(1〜7歳): 心因性過剰グルーミングがピークになる年齢です。新しいペット・家族の変化・日常ルーティンの変更・刺激不足がトリガーになります。ノミアレルギー性皮膚炎や食物アレルギーもこの年齢で多く見られます。腹部・内股の左右対称の脱毛は自己誘発性脱毛の特徴です。 中高齢猫(7歳以上): 内分泌関連の被毛変化が目立ちます。甲状腺機能亢進症は毛並みの悪化と薄毛を引き起こします。まれに傍腫瘍性脱毛(内部腫瘍に伴う脱毛、特に膵臓癌)も考慮が必要で、左右対称・進行性・皮膚が光沢を帯びる場合は要注意です。高齢猫の原因不明の脱毛は血液検査が推奨されます。

脱毛の予防と日常ケア

猫の脱毛の多くの原因は日常のケアで予防・管理可能です。 通年のノミ予防: 月1回のスポットオンまたは内服タイプのノミ予防薬が皮膚・被毛健康の基本。室内猫でも衣服や靴からノミが侵入します。ノミアレルギー性皮膚炎は猫のかゆみ・脱毛の最多原因です。 環境エンリッチメントによるストレス軽減: キャットタワー・隠れ家・パズルフィーダー・毎日の遊びで退屈と不安を解消。多頭飼いではリソースを頭数+1用意。Feliwayなどのフェロモン製品も過剰グルーミングの軽減に効果的です。 良質な食事: オメガ3・6脂肪酸を含むバランスの取れた高タンパク食が健康な皮膚と被毛をサポートします。 定期的なブラッシング: 週2〜3回(長毛種は毎日)のブラッシングで抜け毛を除去し、皮膚の問題の早期発見にもつながります。 皮膚感染の早期治療: 円形脱毛(リングワームの可能性)・激しいかゆみ・赤い皮膚を発見したら早めに受診してください。 CatsMeで被毛状態を記録: 被毛の状態・かゆみの頻度・グルーミング行動をアプリで追跡し、変化を早期に検出しましょう。

Carelogyのオンライン診療で脱毛の原因を相談する

「どこが禿げているか、どんなパターンか」をカメラで見せていただきながら、獣医師が原因を絞り込みます。皮膚糸状菌症(人への感染リスクあり)が疑われる場合は迅速な受診を案内します。 ストレス性の過剰グルーミングや軽度のアレルギーであれば、オンラインで環境改善のアドバイスや市販薬の選択について相談しながら経過観察することも可能です。皮膚の問題は写真と動画が診断の大きなヒントになります。
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よくある質問

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