症状から知る2026-01-30Carelogy編集部
猫の頻尿:トイレの回数が多い時に考えられる病気
猫のトイレ回数が増えた時に考えられる原因と病気。膀胱炎、糖尿病、腎臓病の可能性と受診の目安を解説。
結論:トイレ回数の急増や尿が出ない状態は膀胱炎・腎臓病のサイン
猫のトイレ回数が急に増えた場合、膀胱炎・尿路結石・[糖尿病](/ja/columns/cat-diabetes)・[慢性腎臓病](/ja/columns/senior-cat-kidney-disease)など重要な疾患のサインです。特にトイレに行くのに尿が出ない場合は尿路閉塞の可能性があり緊急受診が必要です。健康な成猫の排尿は1日2〜4回が目安です。
頻尿(回数は多いが1回の量が少ない)と多尿(1回の量が多い)では疑う病気が異なるため、トイレの砂の固まりの大きさや数を記録しておくと受診時に役立ちます。
頻尿の主な原因
膀胱炎: 最も多い原因。細菌感染やストレス性(特発性膀胱炎)がある。
尿路結石: 結石が膀胱や尿道を刺激して頻尿に。血尿を伴うことが多い。
糖尿病: 血糖値が高くなると多飲多尿に。体重減少と食欲増加も特徴。
慢性腎臓病: 腎機能の低下で尿を濃縮できなくなり、薄い尿を大量に出す。
甲状腺機能亢進症: シニア猫に多い。代謝が上がり飲水量と尿量が増加。
「頻尿」と「多尿」の違い
頻尿はトイレに行く回数が増えるが1回の量は少ない状態。膀胱炎や尿路結石で多く見られます。
多尿は1回の尿量が多く、結果的にトイレ回数も増える状態。腎臓病や糖尿病で多く見られます。
どちらのパターンか観察することで、原因の推測に役立ちます。トイレの砂の固まりの大きさや数を記録しておくとオンライン診療で獣医師に伝えやすくなります。
受診の目安と予防
以下の場合は早めに獣医師に相談しましょう。
- トイレに行くが尿が出ていない(緊急)
- 血尿を伴う頻尿
- 飲水量が急に増えた
- 体重減少を伴う
- トイレ以外で粗相をする
予防には十分な水分摂取が重要です。ウォーターファウンテンの設置やウェットフードの活用、トイレを常に清潔に保つことが膀胱炎の予防につながります。
動物病院での検査と費用
頻尿で来院した場合の一般的な検査です。
尿検査(2,000〜5,000円): 尿比重、結晶、細菌、血液の有無を確認。最初に行う最重要検査。
血液検査(5,000〜15,000円): 腎臓値(BUN・Cre・SDMA)、血糖値、甲状腺ホルモン(T4)を一括で確認。
超音波検査(3,000〜10,000円): 膀胱壁の肥厚、結石、腎臓の状態をリアルタイムで確認。
レントゲン(3,000〜8,000円): 結石の有無と位置を確認。
頻尿の基本検査で1〜3万円が目安です。原因によっては療法食(月3,000〜5,000円)やインスリン(糖尿病の場合)の長期管理が必要になります。
年齢別の注意点
若い猫(1〜6歳)
- 特発性膀胱炎(FIC)が最も多い原因
- ストレスが主な引き金(環境変化、多頭飼いの緊張関係など)
- 膀胱炎の再発率が高いため長期的なストレス管理が重要
[シニア猫(7歳以上)](/ja/columns/senior-cat-health)
- 慢性腎臓病が頻尿の最多原因
- 糖尿病・甲状腺機能亢進症のスクリーニングが必要
- 細菌性膀胱炎の割合が増加(特に基礎疾患がある猫)
- 年2回の尿検査と血液検査で早期発見を
年齢によって原因の優先順位が変わるため、年齢に応じた検査を獣医師に依頼しましょう。
頻尿の予防と長期管理
頻尿の予防と再発防止のための習慣です。
水分摂取の最適化
- ウォーターファウンテンを設置(流水を好む猫が多い)
- ウェットフード中心の食事(水分75〜80%)
- 新鮮な水を複数箇所に設置
ストレス管理(膀胱炎予防の核心)
- フェロモン製品(Feliway)の継続使用
- 猫の数+1個のトイレを毎日清掃
- 安心できる隠れ場所と上下運動の空間確保
- 多頭飼いでは資源(食事・水・トイレ・休憩場所)を分散
定期モニタリング
- 月1回の体重測定
- トイレの使用回数と砂の固まりサイズを定期的にチェック
- シニア猫は年2回の尿検査・血液検査
- CatsMeで日々の変化をモニタリング
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