症状から知る2026-01-16Carelogy編集部

猫の下痢が続く場合:考えられる病気と受診の目安

猫の下痢の原因、自宅での対処法、受診が必要なケースを解説。急性と慢性の違い、フード変更時の注意点もご紹介します。

結論:3日以上続く下痢・血便・嘔吐を伴う場合はすぐ受診を

猫の下痢が3日以上続く血便や黒い便が出る[嘔吐](/ja/columns/cat-vomiting)を伴う場合は、感染症や炎症性腸疾患など深刻な病気の可能性があり、早めの受診が必要です。特に子猫やシニア猫は脱水が急速に進むため、元気と食欲があっても注意が必要です。 一時的な軟便はフード変更やストレスが原因のことも多いですが、便の状態(色・回数・量)を記録しておくと獣医師への相談がスムーズです。

主な原因

食事に関連するもの - フードの急な変更 - 食べ慣れないものを食べた - 食物アレルギー・不耐症 - 食べ過ぎ 感染症 - ウイルス感染(パルボウイルスなど) - 細菌感染(サルモネラ、カンピロバクターなど) - 寄生虫(回虫、条虫、ジアルジアなど) その他 - ストレス - 炎症性腸疾患(IBD) - 甲状腺機能亢進症(特にシニア猫) - 膵炎 - 腫瘍
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自宅での対処法と受診の目安

自宅で様子を見てよいケース - 便が少し柔らかい程度で、元気と食欲がある - フード変更直後(徐々に切り替えましょう) - 1〜2回で治まった 早めに受診すべきケース - 下痢が3日以上続いている - 血便や黒い便が出ている - 嘔吐を伴う - 食欲がない、元気がない - 脱水の兆候(皮膚の弾力低下、歯茎が乾いている) - 子猫やシニア猫の下痢 下痢の状態(色、回数、量)を記録し、便の写真を撮っておくとオンライン診療での相談がスムーズです。

自宅でできるケアと食事管理

軽い下痢で元気・食欲がある場合の自宅ケアです。 食事の工夫 - 消化しやすいフード(ゆでた鶏ささみ、療法食)を少量ずつ与える - フードを温めて消化を助ける - 1日3〜4回に分けて少量頻回で - 乳製品は避ける(多くの猫は乳糖不耐症) 水分補給 - 新鮮な水を常に用意 - ウェットフードで水分を補う - 脱水がひどい場合は電解質液(獣医師に相談) プロバイオティクス - 猫用プロバイオティクスが腸内環境の回復を助けることがあります - 獣医師推奨の製品を使用してください 12〜24時間で改善しない場合は受診しましょう。

動物病院での検査と費用

下痢で来院した場合、獣医師はまず便の状態と全身状態を評価します。 便検査(2,000〜5,000円): 寄生虫の卵、細菌、原虫(ジアルジアなど)をチェック。最も基本的な検査です。 血液検査(5,000〜15,000円): 脱水の程度、感染症の兆候、腎臓・肝臓・膵臓の数値を確認。 レントゲン・超音波(5,000〜15,000円): 異物、腸の拡張、腫瘤の有無を確認。 PCR検査(5,000〜10,000円): パルボウイルスなど特定の感染症を高精度で検出。 内視鏡・生検(30,000〜80,000円): 慢性下痢でIBDやリンパ腫が疑われる場合に実施。 急性下痢の基本検査で1〜3万円、慢性下痢の精密検査で5〜10万円が目安です。

年齢別の注意点:子猫 vs シニア猫

子猫(1歳未満) - 寄生虫が下痢の最も多い原因 - パルボウイルス感染は致死率が高い(ワクチンで予防可能) - 体が小さく脱水が数時間で危険レベルに - 1日以上の下痢は受診推奨 成猫(1〜6歳) - フード変更やストレスが原因の一過性下痢が多い - 食物アレルギーやIBDが発症しやすい年齢 - 慢性下痢は膵炎との複合(三臓器炎)の可能性 [シニア猫(7歳以上)](/ja/columns/senior-cat-health) - 甲状腺機能亢進症による代謝性下痢 - 消化管リンパ腫は慢性下痢と体重減少を引き起こす - 腎臓病の進行で消化機能が低下 - 定期的な便検査と血液検査が重要

下痢の予防と長期管理

下痢を予防し、慢性化を防ぐためのポイントです。 食事管理 - フード変更は必ず7〜10日かけて段階的に - 食物アレルギーが疑われる場合は獣医師と除去食試験を実施 - 人間の食べ物(特に乳製品・生肉・脂っこいもの)を与えない 感染予防 - 定期的な駆虫(年2〜4回、屋外に出る猫はより頻繁に) - ワクチン接種を最新に保つ - 多頭飼いではトイレを頭数+1個用意し清潔に ストレス管理 - 環境変化は段階的に - フェロモン製品の活用 - 安心できる隠れ場所の確保 定期健診 - 年1回の便検査(シニア猫は年2回) - 慢性下痢が続く場合は療法食での長期管理が有効な場合も
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