症状から知る2026-03-09Carelogy編集部

猫のけいれん・痙攣:原因と応急処置

猫がけいれんを起こした時の原因、てんかんとの違い、発作中の正しい応急処置、絶対にやってはいけない行動をわかりやすく解説します。

結論:けいれんは緊急事態であり、5分以上続く場合は即時救急受診が必要

猫のけいれん(痙攣)は、脳の異常な電気活動によって起こる運動発作です。多くは1〜3分以内に自然に止まりますが、5分以上続く発作(重積発作)は脳へのダメージリスクが高く、命に関わります。けいれんを確認したら時刻を記録し、動画撮影を行いながら、5分を超えた場合は即刻救急動物病院へ向かってください。

猫のけいれんの主な原因

てんかん(特発性): 明確な脳の構造異常がないにもかかわらず繰り返す発作。猫では犬より少なく、他の原因を除外した後に診断されます。 構造的(症候性)脳疾患: 脳腫瘍・脳炎(FIP・トキソプラズマ・猫伝染性腹膜炎など)・外傷・脳梗塞。 代謝性疾患: 低血糖・低カルシウム血症・肝臓病(肝性脳症)・腎臓病(尿毒症)・甲状腺機能亢進症[中毒](/ja/columns/cat-poison-toxic): 農薬(有機リン)・除虫菊(猫に毒性)・百合の花・エチレングリコール(不凍液)・一部のエッセンシャルオイル。 高血圧: 腎臓病や甲状腺機能亢進症に伴う高血圧が脳に影響する。
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発作中の正しい応急処置

すること 1. 落ち着いて時刻を記録する(発作時間の把握は診断に重要) 2. スマートフォンで動画を撮影する(獣医師への情報提供に役立つ) 3. 猫の周囲の危険物(家具の角・段差)を除去する 4. 猫に優しく声をかける(安心させるため) 5. 部屋を暗くして刺激を最小限にする してはいけないこと - 口の中に指や物を入れない(猫はけいれん中に舌を飲み込みません。噛まれて怪我をするリスクがあります) - 体を無理に押さえつけない(骨折や脱臼のリスク) - 水を飲ませようとしない(誤嚥の危険)

発作後の状態と受診のタイミング

発作後の猫は一時的に混乱・ふらつき・食欲亢進・過度な甘えなど「発作後期(ポストイクタル期)」の症状を示すことがあります。これは正常な反応で、数分〜数時間で落ち着きます。 緊急受診が必要なケース - 発作が5分以上続いた - 24時間以内に2回以上発作が起きた(群発発作) - 発作後に意識が戻らない・呼吸が止まっている - 初めての発作 - 猫が有毒な物質(百合・農薬など)に接触した可能性がある 「初めての発作」は必ず原因検索のために受診してください。

動物病院での検査内容と費用の目安

けいれん後、獣医師は原因が構造的・代謝的・中毒性のいずれかを特定するため段階的に検査を行います。 血液検査(CBC・生化学・電解質): 低血糖・低カルシウム・腎臓病・肝臓病を検出する基本検査。約5,000〜12,000円。 甲状腺ホルモン検査: 7歳以上の猫では甲状腺機能亢進症による高血圧→けいれんを除外します。約3,000〜5,000円。 血圧測定: 腎臓病や甲状腺亢進症に伴う高血圧はけいれんの原因になります。約1,000〜3,000円。 FIV・FeLV検査: ウイルス感染が脳に影響を及ぼす疾患の素因となるか確認。約3,000〜5,000円。 MRI(脳画像検査): 脳腫瘍・脳炎・脳梗塞・奇形を特定する最も精密な検査。全身麻酔・専門病院への紹介が必要。約50,000〜100,000円。 脳脊髄液(CSF)分析: 麻酔下でMRIと同時に採取。FIP・トキソプラズマ・真菌感染を検出。約10,000〜20,000円。 初期検査で約10,000〜20,000円、MRI+CSF分析を含む精密検査は合計60,000〜120,000円以上

年齢別のけいれんリスク

子猫(1歳未満): 先天性脳奇形・感染症(子宮内感染のFIP・トキソプラズマ)・中毒(家庭用化学物質・植物)・低血糖がけいれんの主な原因です。子猫のけいれんは緊急性が高く、当日中に受診してください。 若い成猫(1〜6歳): てんかん(特発性)が最も多く診断される年齢です。代謝性・構造性の原因を除外した後に診断されます。好奇心旺盛な若い猫は植物や化学物質への中毒にも注意が必要です。 中高齢猫(7歳以上): 構造的脳疾患が最大の懸念になります。脳腫瘍(髄膜腫が最多)が新規発症けいれんの重要な原因です。代謝性の原因(腎臓病の尿毒症・甲状腺機能亢進症に伴う高血圧・肝不全)も年齢とともに増加します。7歳以上の猫の初回けいれんは脳腫瘍を除外するためMRIが推奨されます。 どの年齢でも初回のけいれんは必ず原因検索のための獣医学的評価を受けてください。

けいれんの予防と日常管理

てんかんや脳腫瘍を完全に予防することはできませんが、多くのけいれんの誘因は回避可能であり、積極的な管理で発作の頻度と重症度を軽減できます。 家庭内の毒物を排除: 百合の花は猫に致命的なため全て撤去。家庭用化学物質・農薬・エッセンシャルオイルは猫の手が届かない場所に。犬用のピレスリン系殺虫剤は猫に猛毒でけいれんの原因になります。 抗てんかん薬の確実な投与: フェノバルビタールやレベチラセタム(ケプラ)は毎日同じ時間に確実に投与してください。飲み忘れや急な中止は発作を誘発します。獣医師の指示なく用量を変更しないでください。 基礎疾患の管理: 腎臓病甲状腺機能亢進症・高血圧のコントロールが代謝性けいれんの予防になります。 ストレス軽減: ストレスはけいれん閾値を下げます。予測可能な日常を維持し、環境エンリッチメントを充実させましょう。 けいれん日記の記録: 日時・持続時間・発作の性質・考えられる誘因を記録してください。CatsMeアプリでの日々の健康記録が最適です。 緊急時の備え: 最寄りの24時間救急動物病院の場所と電話番号を把握し、目に見える場所に掲示してください。

Carelogyのオンライン診療でけいれんを相談する

発作後に猫が落ち着いた状態で「どうすればよかったか」「次はどう対応するか」「本当に病院に行く必要があるか」といった疑問にオンライン診療で答えます。 動画を見せていただき、発作の種類・重症度・次の行動計画を獣医師が一緒に確認します。ただし、発作が現在進行中・5分超・意識がない場合はオンラインより先にすぐ救急病院へ向かってください。オンライン診療は発作後の評価と今後の方針確認に最適です。
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