シニア猫2026-03-09Carelogy編集部

猫の糖尿病:症状・治療・自宅ケア

シニア猫に多い糖尿病の初期症状から自宅インスリン注射のコツ、血糖管理のポイントまでCarelogy編集部がわかりやすく解説します。

結論:糖尿病は早期発見と適切な管理で寛解も目指せる

猫の糖尿病は「多飲・多尿・体重減少」が主な初期サインです。インスリン療法と低炭水化物食を組み合わせることで、約25〜30%の猫が寛解(インスリン不要の状態)に達するといわれています。早期に獣医師の診断を受け、血糖コントロールを始めることが長期的なQOL改善の鍵です。

糖尿病の症状と診断基準

典型的な症状は多飲([水をよく飲む](/ja/columns/cat-drinking-water))・多尿・多食にもかかわらず体重が落ちるの3点です。進行すると後ろ足がふらつく「糖尿病性神経障害」が現れます。 診断には空腹時血糖値 270 mg/dL 以上の持続と尿糖の検出が必要です。ストレスでも一時的に血糖が上昇するため(ストレス性高血糖)、フルクトサミン検査で過去2〜3週間の平均血糖を評価することが重要です。
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インスリン治療と自宅での注射管理

猫の糖尿病治療の中心はインスリン注射です。グラルギン(ランタス)やPZIインスリンが猫に適しているとされています。 自宅注射は「首の後ろの皮膚をつまんで皮下注射」が基本です。注射前に食事を確認し、食べていない場合は投与を見送ることで低血糖を防ぎます。注射部位を毎回変えることで皮膚の硬化(リポジストロフィー)を予防できます。

食事管理と体重コントロール

糖尿病猫には低炭水化物・高タンパクのウェットフードが推奨されます。ドライフードは炭水化物が多いため避けるのが理想です。市販の糖尿病対応フード(ヒルズ m/d、ロイヤルカナン Diabetic)も有効な選択肢です。 [肥満](/ja/columns/cat-obesity)は糖尿病の大きなリスク因子であり、適正体重の維持が寛解率を高めます。急激なダイエットは肝リピドーシスを招くため、月に体重の1〜2%以内のペースで減量しましょう。

糖尿病猫の加齢に伴う変化と注意点

糖尿病はシニア猫に多い疾患ですが、加齢とともに併発疾患のリスクがさらに高まります。10歳以上の糖尿病猫では慢性腎臓病(CKD)甲状腺機能亢進症・膵炎が同時に進行することが珍しくありません。 加齢に伴いインスリン感受性が変化し、これまで安定していた血糖コントロールが急に崩れることがあります。食欲・飲水量・排尿量・体重の変化は毎日記録し、週単位の傾向を把握することが再調整のタイミングを見極めるカギです。特に冬場は活動量の低下と代謝変化が重なるため、血糖値が不安定になりやすい季節です。また、歯周病による口腔内の慢性炎症が血糖コントロールを悪化させることも報告されています。シニア猫の包括的な健康管理が糖尿病の安定にも直結します。

糖尿病猫のQOL(生活の質)評価

インスリン注射や食事制限を続ける中で「この治療は猫にとって幸せなのか?」と悩む飼い主は少なくありません。QOL評価は客観的な5つの軸で行うのが有効です。 ①痛み: 糖尿病性神経障害によるふらつきや足裏の感覚異常がないか。②食欲: 自発的に食べているか、強制給餌が必要になっていないか。③水分摂取: 極度の多飲が続いていないか。④移動能力: 自力でトイレに行き、普段の場所で過ごせているか。⑤喜びの瞬間: ゴロゴロ言う・遊ぶ・日向ぼっこを楽しむなどの行動が残っているか。 これらを週1回スコア化して記録すると、緩やかな変化にも気づきやすくなります。QOLが持続的に低下している場合は、獣医師と今後の治療方針(緩和ケアへの移行を含む)について率直に話し合うことが大切です。

糖尿病猫に最適な栄養戦略

糖尿病猫の食事管理は「低炭水化物」だけでは不十分です。シニア期には筋肉量の維持腎臓への配慮を同時に考える必要があります。 タンパク質: 筋肉量維持のために高タンパクが基本ですが、CKDが併発している場合はタンパク質制限が必要になることも。獣医師と相談して最適なバランスを見つけましょう。脂質: 適度な脂肪は血糖の急上昇を抑えるクッション役。ただし肥満猫では制限が必要です。食物繊維: 適度な食物繊維は血糖の吸収を緩やかにする効果があります。サイリウムやカボチャのピューレを少量トッピングするのも一法です。給与回数: 1日2回のインスリン注射に合わせ、食事も2回の定時給与が基本です。おやつは血糖を乱す原因になるため原則禁止とし、ご褒美にはフリーズドライの鶏肉など低炭水化物の食材を少量使いましょう。

通院頻度の目安:いつ獣医師の診察を増やすべきか

安定した糖尿病猫でも最低3〜6か月ごとの定期検査が推奨されます。以下のサインが見られたら、次の定期検査を待たずに受診しましょう。 即日受診: 痙攣・意識混濁(低血糖の疑い)、24時間以上の食欲廃絶、ぐったりして動けない。1〜2日以内の受診: 急な多飲多尿の悪化、2日以上続く嘔吐下痢、体重の急激な変化(1週間で5%以上)。次回検査の前倒し: インスリン量を変更した後2〜4週間、新しいフードに切り替えた後、季節の変わり目に血糖が不安定になったとき。 12歳以上の糖尿病猫には半年ごとのフルパネル血液検査(血糖・フルクトサミン・腎数値・甲状腺ホルモン・肝酵素)が理想的です。通院が難しい場合はCarelogyのオンライン診療で血液検査結果のレビューや投薬調整を行えます。

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自宅でのインスリン量の調整や血糖値の読み方に不安を感じたら、Carelogyのオンライン診療をご活用ください。血糖値の数値や猫の様子を共有するだけで、獣医師がインスリン量の見直しや食事内容の最適化をリモートでアドバイスします。 通院ストレスによる血糖上昇を避けられるため、糖尿病管理にはオンライン診療が特に適しています。
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よくある質問

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