予防・対策2026-03-10Carelogy編集部
猫の血液検査の読み方:主要な項目と異常値の意味
猫の血液検査(CBC・生化学検査)の主要な項目(BUN・クレアチニン・ALT・血糖値など)の見方と、異常値が示す疾患についてわかりやすく解説します。
結論:血液検査の数値を理解すれば猫の健康を守る力になる
獣医師から受け取った血液検査の結果、数値がたくさん並んでいて意味が分からない…という飼い主さんは多いです。主要な項目の意味を理解しておけば、猫の健康状態をより深く把握でき、獣医師との対話もスムーズになります。
定期的な健康診断で血液検査を受けることが、病気の早期発見への第一歩です。
腎臓の指標
BUN(血液尿素窒素): 正常値 16〜36 mg/dL
- 高値 → 腎臓病、脱水、高タンパク食
- 低値 → 肝疾患、低タンパク食
クレアチニン(Cre): 正常値 0.8〜2.4 mg/dL
- 高値 → 腎機能低下(BUNより腎臓特異性が高い)
- 筋肉量に影響されるため、痩せた猫では低めに出ることも
SDMA: 正常値 0〜14 μg/dL
- 高値 → 腎機能の25%低下で上昇。クレアチニンより早期に腎臓病を検出
- 筋肉量の影響を受けにくい新しいマーカー
リン: 正常値 3.1〜6.8 mg/dL
- 腎臓病が進行すると上昇。食事でのリン制限が治療の基本
血球系・その他の指標
CBC(全血球計算):
- 赤血球数・ヘマトクリット(Ht/PCV): 低値=貧血。高値=脱水
- 白血球数(WBC): 高値=感染・炎症。低値=ウイルス感染・骨髄抑制
- 血小板: 低値=出血リスク。DIC(播種性血管内凝固)の指標にも
その他の重要な項目:
- 血糖値: 正常値 74〜159 mg/dL。高値=糖尿病(ただし猫はストレスで一時的に上昇するため、フルクトサミンと併せて評価)
- T4(サイロキシン): 甲状腺機能亢進症のスクリーニング。10歳以上で推奨
- 電解質(Na/K/Cl): 脱水、腎不全、副腎疾患の評価
結果に不安がある場合は、Carelogyのオンライン相談で獣医師に解説してもらうことも可能です。
血液検査に関するよくある誤解
血液検査の結果解釈でよくある誤解を正します。
「正常範囲内なら安心」: 検査値が参考基準値内でも、その猫の個体としての基準値からずれている可能性があります��毎年検査を受けてトレンドを見ることが重要。BUN 35が「正常範囲内」でも、前回20だった場合は要注意です。
「1回の異常値で病気確定」: ストレスで血糖値が一時的に跳ね上がることは猫では非常に一般的。1回の異常値だけで診断は下せません。フルクトサミン検査など追加検査で確認が必要です。
「若い猫は血液検査不要」: 遺伝性疾患やFeLV/FIVなどは若齢でも発症します。1歳時のベースライン検査は非常に有用。その後の経年変化を正確に評価できるようになります。
「検査費用が高すぎる」: 基本的な血液検査は5,000〜15,000円程度。病気が進行してからの治療費(数万〜数十万円)と比較��れば、早期発見の方が圧倒的にコスト効率が良いです。
血液検査結果の実践的な読み方ガイド
獣医師から受���取った検査結果を自分で理解するための実践的なガイドです。
検査結果の見方: 結果用紙には通常、項目名・数値・参考基準値・高低マークが記載されています。基準値から外れた項目にH(高い)やL(低い)のマークがつきます。
重要な比較: 最も価値があ��のは前回の結果との比較です。毎回の検査結果を保存し、経時変化を追跡しましょう。
獣医師への質問リスト:
- 「基準値を超えた項目の臨���的な意味は?」
- 「前回と比較して変化のある項目は?」
- 「追加検��が必要な項目はありますか?」
- 「次回の検査までにどのような経過観察が必要ですか?」
**健康診断の一部として定期的に受けることで、検査結果の蓄積が猫の健康管理の最大の武器になります。
CatsMeで血液検査の結果を管理する
血液��査の結果をCatsMeで一元���理し、猫の健康状態を長期的に追跡しましょう。
検査結��のデジタル保存: 紙の検査結果は紛失しやすい。写真を撮ってCatsMeに保存するか、主要な数値を手入力。数年分の結果が1か所にまとまります。
トレンドの可視���: CatsMeに記録した数値の推移���確認することで、正常範��内でも基準値に向かって徐々に変化している項目を発見できます。特にBUN、クレアチニン、SDMAの腎臓マーカーは経年変化が重要。
獣医��との共有: ��院時や救急搬送時にCatsMeの記録を見せれば、過去の検査履歴をすぐに共有可能。これにより不要な再検査を避け、的確な診断につなげられます。
検査リマインダー: 年齢に応じた検査スケジュール(1〜6歳: 年1回、7歳以上: 年2回)をCatsMeのリマインダーに設定。
獣医師に見せられる記録、ありますか?
「いつから調子が悪い?」と聞かれて答えられない——そんな後悔をなくすために。CatsMeなら毎日の健康スコアが自動で記録され、獣医師にワンタップで共有できます。
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