症状から知る2026-03-13Carelogy編集部
猫の肛門腺トラブル:お尻を擦る原因・絞り方・受診の目安
猫がお尻を床に擦りつける原因、肛門腺の仕組み、自宅での絞り方、感染・破裂時の対処法を獣医師監修で詳しく解説。
結論:猫のお尻擦りは肛門腺トラブルのサイン、放置すると破裂の危険
猫がお尻を床に擦りつける(スクーティング)行動を見せたら、肛門腺(肛門嚢)のトラブルを疑いましょう。猫の肛門腺は犬ほど問題になることは少ないですが、詰まると感染・膿瘍・破裂を起こし、激しい痛みを伴います。
押さえておくべきポイント:
- 肛門腺は肛門の4時と8時の位置にある小さな袋
- 正常なら排便時に自然に分泌液が排出される
- 肥満猫、シニア猫、慢性軟便の猫はトラブルが起きやすい
- 肛門腺の破裂は救急処置が必要
便に血が混じる場合は、肛門腺の問題ではなく消化器疾患の可能性もあるので、鑑別が重要です。
猫の肛門腺トラブルの症状と進行段階
ステージ1:肛門腺の詰まり(インパクション)
- お尻を床に擦りつける(スクーティング)
- 肛門周辺を頻繁に舐める
- 排便時にいきむ、鳴く
- お尻周辺から独特の生臭い匂い
ステージ2:感染(肛門嚢炎)
- 肛門の片側または両側が腫れる
- 触ると痛がる、お尻を触られるのを嫌がる
- 発熱(猫の発熱の原因の一つ)
- 食欲不振
- 座るのを嫌がる
ステージ3:膿瘍・破裂
- 肛門横に赤く腫れた膿瘍が見える
- 破裂すると膿と血が排出される
- 激しい痛み → 元気がない、隠れる
- 即受診が必要
⚠️ 重要: ステージ1の段階で対処すれば、大事に至ることはほとんどありません。お尻を擦る行動を見たら、軽く考えずに早めに対処しましょう。
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肛門腺の絞り方と自宅でできるケア
⚠️ 初めての場合は獣医師に手技を教わってから自宅で行ってください。
外部からの絞り方(初心者向け):
1. 猫を安定した場所に乗せ、もう1人に猫の前半身を保定してもらう
2. 尻尾を優しく持ち上げる
3. 肛門の4時と8時の位置にティッシュを当てた親指と人差し指を置く
4. 肛門に向かって優しく内側上方に圧をかける
5. 茶色〜灰色の分泌液が出てくれば成功
6. 反対側も同様に行う
7. 温かい濡れタオルで肛門周辺を拭いて清潔にする
注意点:
- 力を入れすぎない(肛門腺の破裂リスク)
- 分泌液が膿っぽい(黄緑色・悪臭)場合は感染しているので獣医師へ
- 猫が激しく抵抗する場合は無理せず獣医師に依頼
- 健康な猫に定期的な肛門腺絞りは不要(トラブルがある猫のみ)
予防対策:
- 体重管理 — 肥満は肛門腺トラブルの最大のリスク因子
- 食物繊維の多いフード — 適度に硬い便が肛門腺を自然に絞る
- 十分な水分摂取 — 便が硬すぎるのもNG
動物病院での治療と費用
肛門腺絞り(獣医師による):
- 費用:1,000〜3,000円
- 所要時間:5〜10分
- 内部からの絞り方で、自宅より確実に排出できる
肛門嚢炎(感染時)の治療:
- 抗生物質の投与(内服7〜14日):3,000〜5,000円
- 肛門嚢の洗浄:3,000〜5,000円
- 痛み止め:2,000〜3,000円
- 合計:約10,000〜15,000円
膿瘍・破裂時の治療:
- 膿瘍の切開排膿+洗浄:10,000〜20,000円
- 抗生物質(2〜3週間):5,000〜10,000円
- エリザベスカラー装着(術後ケア参考)
- 合計:約20,000〜35,000円
肛門嚢摘出手術(再発を繰り返す場合):
- 根治的な手術で肛門腺を完全に除去
- 費用:50,000〜100,000円(全身麻酔込み)
- 合併症リスク:便失禁(まれ)
- 再発の心配がなくなるメリットが大きい
軽度の詰まりであれば、オンライン診療で対処法を相談できます。
CatsMeで愛猫の排泄と行動変化を毎日チェック
肛門腺トラブルは早期発見で痛みのない簡単な処置で解決できます。CatsMeアプリで毎日の行動パターンを記録し、異変を見逃さないようにしましょう。
CatsMeでできること:
- AI表情分析で肛門周辺の不快感や痛みを早期検出 — お尻の違和感は猫の表情や姿勢に影響します
- 行動変化の記録 — スクーティング、過剰な肛門舐め、座るのを嫌がる等の異常行動を記録
- 排便パターンの追跡 — 便の硬さや頻度の変化を記録し、肛門腺トラブルの予兆を察知
- 獣医師への共有レポート — 「いつからお尻を擦り始めたか」を正確に伝えられます
肛門腺の問題は繰り返す傾向があるため、過去の記録があると再発パターンの把握に役立ちます。
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