猫の疾患辞典
31の疾患について原因・症状・治療法・予防法を獣医師監修で解説
感染症(6)
猫伝染性腹膜炎(FIP)
猫コロナウイルスが変異して発症する致死的な疾患です。ウェットタイプ(腹水・胸水)とドライタイプ(肉芽腫)があり、若齢猫や多頭飼育環境で多く見られます。
猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
レトロウイルスの一種で、免疫抑制やリンパ腫、貧血を引き起こします。感染猫との濃厚接触(グルーミング、食器共有)で感染します。
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)
猫のエイズとも呼ばれ、免疫機能を徐々に低下させるウイルスです。主に咬傷から感染し、未去勢の雄猫に多く見られます。
猫カリシウイルス感染症(FCV)
上部気道感染症の主要な原因ウイルスの一つで、口腔潰瘍と呼吸器症状が特徴的です。非常に感染力が強く、多頭飼育環境で蔓延しやすいです。
猫ヘルペスウイルス感染症(FHV-1)
猫風邪の主要原因ウイルスで、上部気道症状と結膜炎を引き起こします。一度感染すると生涯キャリアとなり、ストレス時に再活性化します。
猫上部気道感染症(URI)
ヘルペスウイルスやカリシウイルスなど複数の病原体による上部気道の感染症で、いわゆる「猫風邪」です。子猫や免疫力の低い猫で重症化しやすいです。
腎臓・泌尿器(4)
心臓(2)
消化器(4)
内分泌(2)
皮膚(5)
アレルギー性皮膚炎
食物、環境アレルゲン、ノミなどに対するアレルギー反応により皮膚に炎症が起きる疾患です。激しいかゆみが特徴で、過度のグルーミングにより脱毛が見られます。
皮膚糸状菌症
真菌(カビ)による皮膚感染症で、円形の脱毛やフケが特徴的です。人間にも感染する人獣共通感染症であり、多頭飼育環境で蔓延しやすいです。
耳ダニ症
ミミヒゼンダニ(Otodectes cynotis)による外耳道の寄生虫感染症です。強い痒みと黒褐色の耳垢が特徴で、子猫に多く見られます。
ノミアレルギー性皮膚炎(FAD)
ノミの唾液に含まれるアレルゲンに対する過敏反応による皮膚炎です。たった1匹のノミの咬傷でも激しい症状が出ることがあります。
猫のニキビ
猫の顎に黒いコメドン(面ぼう)ができる疾患です。軽度なら見た目だけの問題ですが、二次感染すると腫れや痛みを伴います。